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治山工事における産業用無人ヘリコプター散布
2018年9月6日未明に発生した北海道胆振地方を震央とする北海道胆振東部地震。
最大震度7を観測したこの地震では、震源に近いエリアで広範囲にわたって土砂崩れが起こり、その崩壊面積は明治以降の日本で最大といわれています。
その規模の大きさから、従来の工法による対応では復旧に相当の期間を要する状況にあったため、土砂崩れの被害が大きかった町のひとつ北海道勇払郡安平町では、森林の機能が失われてしまった斜面の治山工事を効率よく進めようと、無人航空機による施工を検討され、グループ会社の北日本スカイテックにご相談を頂きました。
北日本スカイテックでは、搭載可能な重量や飛行時間などを勘案し、産業用無人ヘリコプターによる播種をご提案。本年7月11日(月)から計3日間をかけて、安平町の現場に2,300kg以上の牧草の種子・藻・肥料を空中散布しました。
勾配のきつい斜面に対して機体の高度を維持しながら、均一に種子等を散布するのには一定の技術が必要です。今回は、北日本スカイテックの経験豊富なオペレーターとナビゲーターが、斜面を登り下りしながら、作業効率と安全の両面を考慮した散布作業を行い、無事予定していた区画に種子等を撒ききることができました。
順調に生長して、緑豊かな姿を取り戻してほしいと願ってやみません。
農業分野での無人航空機事業がルーツであり、基幹事業である北日本スカイテック。この先、長年培ってきた技術と経験を活かして、今回の治山工事への技術提供のように、農業外の様々な場面においてもドローンで社会貢献を目指してまいります。
<無人ヘリコプターによる散布作業の様子>